
のぼり卸で制作したのぼりと大売出しは、いつも赤と白だった。洋服屋を営む一人身のおばさんは元気が取り柄だった。
実は子供の頃は一人身ということを知らされておらず、30過ぎてから聞いてびっくりしたものだ。
とにかく元気が良く、厳しさもあり、素敵なおばさんと言う印象が残っている。
決まって春と秋にやっていた大売出し。のぼりは毎年違っていたので、そのたびに作っていたのだと思うと費用とか工数とか大変だったと思う。
それも赤と白の組み合わせをいつも維持していたのだからこだわりもデザインも大変だったものだろう。
昭和から平成になり、年号も昭和の大きな数字から平成の一桁数字に変わった。最初は違和感があり、おばさんが良く笑っていた。
幟に一年とか二年とか書かれていると若返ったみたいだと大きな声でお客さんと話していた。気がつくと平成も二桁になり、おばさんの手伝いをしていた娘さんが店に立つことが増えてきた。
娘さんと僕は同級生だったけど、小さい頃はほとんど話をしなかった。ともに本が好きだったと言う共通はあるものの、シャイな性格だったのだと思う。
成人式で集まったときにたまたま会場で会い、あらためて話をしてから距離が近くなった。赤と白ののぼり旗が好きだと言う僕の発言が彼女の価値観と一致したようだ。
幟と大売出しは、ある意味、セット販売という感じがしています。こういったタイプの物をよく見かけるからです。
これがあると、なぜか私の足はそこに向かってしまいます。多くの人が惹かれる物であることでしょう。
スーパーやデパート、それから、電気量販店などの前を通ると、たいてい大売出しの文字が書かれたのぼり作成品が立てられているものです。
別に立ち寄るつもりではなかったとしても、これを見てしまうと、ちょっとのぞいていこうか、という気持ちになるものです。
そこが人の購買意欲を駆り立てるプロの手段なのだと思います。とにかく目立つので、誰の目にも入りやすく、これは良い宣伝方法だと思います。
最近は、いろいろなお店で大売出しと書かれているのぼりを見かけられるようになりました。先日、リサイクルショップで見かけたのですが、かなりお安くなっていたので、ちょっとしたインテリアを買って帰ることにしました。
散歩の途中でのぼりの宣伝物を見かけると、ちょっとした暇つぶしにもなります。
それから、大売出しと書かれているのぼりがインターネットでも買えることを知りました。誰でも購入可能なので、小さなお店を出す際には利用できるな、と思いました。